愛知県安城市に建つのびやかな佇まいの築45年の木造平屋建住宅。
この佇まいを維持しながら、
① 耐震性の向上
② 断熱性・気密性など居住環境の向上
③ 来客対応（パブリック／プライバシー空間の整理）
を目的としたリノベーションである。

お茶会やヨガレッスンなどの多くの来客に対応するＤＫ・多目的室・水廻りスペースは、間取りを見直しパブリック／プライベートの動線を整理しながら、緑の美しい庭を望む拡がりのある空間に生まれ変わる。
外観は、土葺瓦屋根から金属一文字屋根に葺き替え、軽量化し耐震性を高め、断熱性を向上させるとともに、丹精でシャープなファサードへ一新し隣接する茶室と調和を図る。
加えて、庭に面した南側には茶室と同じ銅葺きの庇を新設した。これは、木製サッシ保護と日射コントロールという性能面の向上に加え、ファサードの重心を下げ、佇まいに安定感を与えることを意図している。